のどでお悩みの方
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のどの異常感
のどの痛みや違和感、せきやたん、声のかれなど、様々な疾患によってのどに症状が現れることがあります。咽頭炎・扁桃炎・喉頭炎、逆流性食道炎、気管支炎、せき喘息、肺結核など多岐にわたりますので、まずは正しく状態を確認することが大切です。
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声帯ポリープ
のどをよく使う方は声帯ポリープができやすく、発声法が悪いと声帯ポリープの発症リスクが上がります。また、喫煙によっても発症リスクが増加します。
初期症状はのどの違和感程度ですが、進行すると声がかすれるようになります。まれに、大きなポリープができると咽頭が狭くなり呼吸困難を引き起こすこともあります。
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声かれ
声かれは様々な原因で起きますが、例えばカラオケなどで声を出し過ぎたことが原因となることもあります。ただし、何らかの疾患が原因となっていることもあります。「たかが声が枯れたくらいで」と思わずに、声が普段通りに出ない状況が続くようであればご相談ください。
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扁桃炎
風邪だと思っていたら喉の痛みがひどくなってきて、食べ物や飲み物を飲み込むことさえ辛い場合は扁桃腺炎かもしれません。風邪とよく似た症状で初期はほとんどの方が気づきませんが、のどが赤く腫れ、食べ物や飲み物を飲み込む時に違和感があるなど症状が進行すると急性扁桃腺炎になります。
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せき
せきがでた場合は原因を突き止めることも大切ですが、今出ているせきを楽にすることが重要です。何週間も続くような長引くせきは、何らかの疾患が原因となっていることがあります。疾患を治療することで咳が収まることがありますので、咳が続く場合は受診してください。
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口内炎
口内炎は一度できると1〜2週間は症状が収まらず、その間は常に痛い思いをすることになります。口内炎の種類によっても症状や原因が異なりますので、どの口内炎なのかを把握することが大切です。症状にもよりますが、食生活や睡眠などの生活習慣を改善するだけで治癒する場合もあります。
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異物
お子様がおもちゃを耳に入れてしまった、耳掃除をしている最中に綿棒の先が取れてしまった、耳あかを奥に押し込んでしまった、虫が入った場合など、様々なケースの患者さんがご来院します。
耳の中に異物が入ってしまった場合は、決して自分で取らないようにしてください。無理に自分で取ろうとして奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまうことが多いためです。できる限り、すぐに受診するようにしてください。
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上咽頭擦過療法
(Bスポット療法(EAT))ヒリヒリと痛みを感じるのは
患部によく効いている証拠!
「Bスポット療法(EAT)」Bスポット療法(EAT)とは
Bスポット療法(EAT)とは、上咽頭(別称:鼻咽腔)と呼ばれる部位(鼻の奥にある口蓋垂(通称「のどちんこ」と言われる部位)の後ろの部分にあります)に消炎剤である塩化亜鉛と言われる薬を捲綿子を使用して塗布する治療法のことです。Bスポット療法(EAT)の「B」は、Biinku(鼻咽腔)の頭文字になります。 また、近年、Bスポット療法(EAT)は日本病巣疾患研究会において呼称をEAT<イート>(Epipharyngeal Abrasive Therapy、上咽頭擦過治療)に統一することになり、EATと言われることもありますが、Bスポット療法(EAT)と同じ治療になります。
患者さんが診察の際に「のどが痛い」と言われる時に耳鼻咽喉科のドクターがスプレーでのどにお薬をかける部位ではなく、それよりも少し上の部位(イメージとしては、のどちんこの裏と考えていただくとわかりやすいかもしれません)をBスポットと言います。
呼吸をすると必ず空気が上咽頭(鼻咽腔)を通るため、呼吸とともに入ってくる空気中のホコリや細菌、ウイルスの影響を受けやすい部位・溜まり場となりやすく、炎症を起こしやすい部分の一つです。風邪の初期症状として、上咽頭(鼻咽腔)が腫れているため「のどが痛い」と感じるということが多々あります。
実は、耳鼻咽喉科の中でもこの上咽頭(鼻咽腔)への治療を行うドクターは決して多いとは言えません。さらに言えば、耳鼻科医以外では確認しづらい場所であるため、今まで内科や小児科ではほとんど治療をされてこなかったことが実情です。
風邪のひき始めで多くの方が「のどがイガイガする」などの症状を感じられるかと思いますが、それはこのBスポットという部位が炎症を起こしている可能性があります。のどに痛みを感じる時、違和感を感じる時、風邪をひいたかもしれないと思った時には上咽頭(鼻咽腔)を治療することで風邪の治りが早くなったり、風邪を悪化させないといった効果が期待できます。
Bスポット療法(EAT)の方法としては、塩化亜鉛もしくはルゴール液を綿棒に染み込ませ、口の中から上咽頭に十分に塗布します。その際に少し「オエッ」とするかもしれませんが、塗布をするだけになるのでBスポット療法(EAT)の実施時間は短い(約1分程度)ので少し我慢してください。正直に申し上げると、塗布している際は、炎症を起こしている部分にお薬を塗るので「痛い」です。しかし、その痛みを感じるということこそお薬が炎症を起こしている部位に塗られている証拠になります。
上咽頭(鼻咽腔)にお薬を塗布した(Bスポット療法(EAT)を行った)後は、ヒリヒリとした感じがBスポットの部位で数時間しますが、徐々にそのヒリヒリとした感じも治まり、その後は症状がすっきりと改善します。患者さんの声として、このヒリヒリとした痛みが強いほど、その後の治りが良かったというお声が多いです。
Bスポット療法(EAT)は、上咽頭(鼻咽腔)の局部のみの治療になりますので、乳幼児から大人の方、また、妊娠中の方や授乳中の方にも安心して受けていただける治療法になります。
「人間の免疫機能のポイント」だとBスポットは言われていて、実は、のど風邪以外の様々な症状、疾患の改善・効果がBスポット療法(EAT)を実施することであるということが報告されています。
Bスポット療法(EAT)の効果
- のど風邪(咽頭炎)
- 後鼻漏(鼻水が喉の奥に流れていく症状)
- 鼻やのどの痛み
- 鼻やのどの違和感
- アレルギー性鼻炎
※頭痛を伴う肩こり、片頭痛、めまいや耳鳴、ぜんそく、掌蹠膿疱症などにも効果があるという報告あり
Bスポット療法(EAT)の受けていただく際の注意点
- 軽い風邪であれば1回の治療で症状が改善することもあります。症状・炎症の度合いで通院していただく回数は変わってきますが、基本的には週1~2回、通院をしていただきBスポット療法(EAT)を受けていただくことが目安になります。
- 「炎症が強い」ということは、ヒリヒリとした感じが強くありますし、ヒリヒリとした痛みが持続します。ヒリヒリとした痛みがあるから治療を止めるのではなく、痛みを強く感じる方ほど炎症が強いため、逆に治療(Bスポット療法(EAT))を継続していただいたほうが良いです。継続してBスポット療法(EAT)を受けていただいて徐々にお薬を塗布した際にヒリヒリとした痛みが和らいてきたということは炎症が治まってきているということになります。
- お薬を塗布した後少しの間(数時間程度)は、「血の混じった鼻水や痰が出る」、「つばがピンク色(つばに血が混じっているため)になったりする」ことがありますが心配はありません。
- 治療後にまれに一時的ではありますが、治療をする前より症状が強くなったり、頭痛がしたり、アトピーなど皮膚症状が悪くなることがあります。その原因は、上咽頭(鼻咽腔)の炎症が強いからということです。
- Bスポット療法(EAT)は補助的治療とお考え下さい。現在治療を受けられている対象疾患の治療(例えば、ネブライザー治療や飲み薬など)を継続しながら並行して行うのが良いでしょう。現在行っている治療を中断する必要はありません。